もったいない人たち

もう10年以上前になると思いますが、企業の教育担当者向けのセミナーで、最近の若い社員が二極化しているという話がありました。
パフォーマンスの高い、優秀な若手は自ら成長し手がかからないが、そうでない者は、育成が難しい、という内容でした。
能力が「ふたこぶラクダ」化しているということです。

しかし、今現在、パフォーマンスを発揮できていない人の中にも、高い潜在能力を持っている人も多いはずです。
私の周りにも、高いマインドを持ち、やる気に満ちている、行動も頑張っている、しかし何か物足りない。
上司からの評価もいま一つ。という人はかつての職場で、たくさんいましたし、今の場所でも同様です。

もったいない人たちです。
人材育成を長くやってきた立場から思うと、やはり、肝心なところで、スキル・知識不足なのです。若い人は、経験不足もあるかと思いますが、経験を補うのが、スキル・知識です。
経験を積めば、ある程度、仕事をこなすことができるようになります。しかし、それに伴い、当然求められるレベルが高くなります。
自分では成長したつもりでも、評価はやっぱり「イマイチ」で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
高く評価されている人は、学び上手な人です。仕事上、多くのマネージャーやリーダーと接する機会がありましたが、優れた人は、みなしっかりと学んでいます。そして、それを自分なりに消化し、経験と融合させています。
人は「修羅場」を通して育つといいますが、それは結果的に「修羅場」をくぐり抜けた人であった、くぐり抜けられかった人には、目が向けられていないだけです。

例えていうと、武器を持たず戦場に出ている人、古い武器しか持たない人、いい武器をもっていても使いこなせていない人は、勝ち残ることはできません。
どんなに実力があっても、最新の武器を持ち、それを使いこなしている相手とは対応には戦えません。
織田・徳川連合軍と武田軍の「長篠の戦い」がその例だと思います。

学校教育では、ある程度、平等な学ぶ機会があります。しかし、社会に出ると、スキル・知識と出会う機会に差がでます。
研修などの機会がない会社も少なくないし、育成が上手な上司も多いとは言えません。
社会に出たら、平等ではありません。機会がない、上司に恵まれないといって、環境のせいにしても、何も解決しなません。
自分でアンテナを高くするしかないのです。問題解決の基本は、自責です。他責では何も解決しません。

便利な時代です、アンテナを高く、敏感にすれば、情報はいくらでも得ることができます。しかし、情報は処理しなくては、役に立ちません。
知識・情報を取得し、それを自分なりに消化・吸収し身につける。そして、情報は常に更新されます。常に新しい武器を身に着け、そして使いこなす。そんな気持ちを持ち続ければ、誰でも人から評価される存在になることができるはずです。

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